
「 ピグミー ( pygmy ) 」
温暖な海岸沿いの
オリーブ畑に棲む昼行性のハリネズミ。
鮮やかな緑色の針毛は、成長と共に
美しいシルバーグリーンへと変化していきます。
古くからヒトとオリーブとピグミーは共生してきました。
ピグミーの住みよい環境をつくると
オリーブ畑は繁栄すると云われています。
それは、ピグミーがオリーブの枝から枝へ移っては
せっせと傷んだ実や葉を食べてくれたり、
害虫から木々を守ってくれるからです。
また、食後には必ず木の上に集まって
日光浴をするので「ヒルネズミ」とも呼ばれています。

「 ムーン・メリノ ( moon merino ) 」
空飛ぶひつじ。
モコモコの毛にたっぷり空気を入れて、空を浮いて移動します。
群れで飛んでいる姿は、まるで大きな雲のよう。
お腹がすいた時だけ地上に降りてきて草を食べます。
ふわふわと空をとぶことから、
月から来たひつじ「ムーン・メリノ」と呼ばれています。
ムーン・メリノと一緒に世界を旅する羊飼いの民族もいるようです。
満月の夜には月に帰るという古いお話も。

「シマクマ / ミズクマ ( simakuma / mizukuma ) 」
モモの森に生息するクマ。
生まれたばかりの頃はまだら模様。
成長するとシマ模様と水玉模様に分かれます。
世界でも希少な動物で、
生態は謎に包まれています。
空気のきれいな森にしか棲みつかず
人前にはめったに姿を現しません。

「マルシェ ( marche ) 」
ロイヤルペンギンのオス。
元はある王国の学者でしたが、国を追われ
今はモモの森の近くで自堕落な生活をしています。
面倒くさがりの皮肉屋ですが、
根が優しく親しみやすい性格。
モモには頭が上がらず、世話を焼かれっぱなし。
古い友人のムーとは、たまに旅の道連れになります。
キィにとってはいたずらの良い標的みたい。

「ソラ ( sora ) 」
自然と音楽を愛する少年。
色々な楽器をこなしますが、
街ではトランペット吹きとして演奏をしています。
内戦の絶えない国で生まれたソラは
家族を戦争でなくし、モモの森にやってきました。
モモを姉のように、ムーを兄のように慕っています。
年の近い妹のようなキィとは、
キィのいたずらが原因でよくケンカをしているようです。
繊細で心やさしく、とてもまじめな性格です。

「キィ ( kii ) 」
人の立ち入ることのない
高山のアジサイ畑で生まれた
秋色アジサイの妖精。
ちいさな体に自然のエネルギーを宿し、
天候さえも変えてしまう力を持っています。
キィの怒りや悲しみは、長い日照りや大雨となり
山のまわりの国々にたくさんの災害をもたらしました。
モモやムーと出会ったことで
キィは少しずつ穏やかな心を持ち始めます。
天性の無邪気さといたずら好きな性格で
モモの森をいつも賑やかにしてくれます。

「ムー ( moo ) 」
ホーランドロップのオス。
ルポライターとして
世界中の謎を求めて旅しています。
理知的で上品なことを好み社交家ですが
少々気まぐれな性格。
のんびりしているかと思えば、ふと長い旅に出たりと
とってもマイペース。
ホーランドロップは
元々警戒心が強く保守的な一族。
そんな中で世界の謎を追い求めるムーは
異端な存在だったようです。
ムーは国を飛び出し、世界を巡り
やがてモモの森にやってきます。
ひと処にとどまらないムーにとって
モモは心の故郷のような存在になります。

「モモ ( momo ) 」
momoのイメージキャラクター。
町はずれの森で花屋をしている女の子。
モモには得意なことがふたつあります。
それは素敵なブーケを束ねることと、人の話を聞くこと。
モモのもとには毎日ふしぎな客人と
花の依頼が舞い込みます。
ちょっぴり恥ずかしがり屋さんですが、とても心やさしいモモは
森の動物たちにも好かれているみたい。
いちばん好きな花は、芍薬。
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